似顔絵を贈ろうとすると、相手の好きな花や趣味、思い出の場所も入れたくなるかもしれません。喜んでもらいたいからこそ、候補が増えて、何を選べばよいか迷うこともあります。
まずは、相手の好きなものを並べ、絵に添えたいモチーフと、別に伝えたい言葉を分けてみましょう。写真以外に何を伝えればよいか迷っている方へ、候補の選び方と、制作相談に使える三つのメモをご紹介します。
贈り手の思いと、相手の好きなものを並べてみる
まず、紙やスマートフォンのメモに「相手が好きなもの」と「自分が伝えたいこと」を書いてみてください。好きな花、よく使っている道具、一緒に過ごした場所など、思い浮かぶものを短く並べれば十分です。
自分にとって大切な思い出でも、相手が今も気に入っているかは分からない場合があります。逆に、いつも使っているマグカップのような身近なものが、相手の暮らしをよく表していることもあるでしょう。
選ぶときは、「これは誰にとって大切なものだろう」と一度考えてみます。年齢や家族の役割から好みを決めず、普段の言葉や持ち物など、自分が知っている相手の姿を手がかりにすると考えやすくなります。
はっきり分からないものは、候補のまま残しておいて構いません。サプライズにしたい場合も、無理に好みを推測して決める必要はありません。
絵に入れたいモチーフは、一つから考える
好きなものがいくつも浮かんだら、いちばん大切にしたいものを一つ選ぶところから始めてみましょう。一つに絞るのは、制作上の決まりではなく、希望の優先順位を伝えるための方法です。
例えば「花と旅行と手芸が好き」と並べるだけでは、どれを中心にしたいのかが伝わりにくいことがあります。「花の手入れをしている姿を思い浮かべるので、小さな花を添える案を考えたい」と理由を加えると、相談したい方向が具体的になります。これは架空の検討例で、実際の受注やお客様の声ではありません。
候補を比べるときは、「相手が今も好きだと分かるものか」「なぜそれを添えたいのか」「顔や表情と、どちらを目立たせたいか」を考えてみてください。理由や優先順位が分かれば、迷っている部分も相談できます。具体的な置き方や大きさまで、自分で完成図を作る必要はありません。
描き込む要素の数や細かさによって、構成や制作内容は変わります。希望のモチーフを入れられるか、費用や仕上がりにどう関わるかは、依頼先に確認してから決めましょう。モチーフを添えず、表情を中心に考える選び方もあります。
絵の中に残す言葉と、別に添える言葉を分ける
名前や記念日を絵の中に入れたいときは、その文字も作品の一部になります。希望する場合は、表記、日付、文字を入れる位置や大きさを確認しましょう。文字入れへの対応可否も、事前に確かめる事項です。
長く飾ってもらうことを考えるなら、挨拶や長いメッセージは、自分で用意する手紙などに分ける方法もあります。絵に何を残したいか、渡すときに何を伝えたいかを、それぞれ考えられます。
言葉がうまく出てこないときは、伝えたい気持ちに、共有した出来事を一つ添えてみてください。「ありがとう」に続けて、何がうれしかったのか、どの時間を大切に思っているのかを短く書いてみます。立派な言い回しにしようとせず、自分が普段使う言葉で十分です。
贈る側が大事にしている呼び名や昔の出来事でも、その呼び名や出来事を、相手が人に見られてもよいと思うかは別に考えたいところです。飾る場所を思い浮かべながら、絵に入れる情報を選びましょう。
相談の前に、三つだけメモする
ここまで考えた内容は、相手の好きなもの・絵に入れたい要素・添えたい言葉の三つにまとめられます。決まっていないところは、未定のままで大丈夫です。
例えば、次のようなメモです。これも架空の相談例です。
- 相手の好きなもの:庭の花を眺めたり、手入れをしたりすること。
- 絵に入れたい要素:花を一つ添える案。表情を大切にしたいので、目立ちすぎない形にできるか相談したい。
- 添えたい言葉:一緒に庭を歩いた時間への感謝。絵には入れず、自分で書く手紙で伝える予定。
「必ず入れたいもの」と「可能なら相談したいもの」を区別しておくと、迷っている部分も伝えられます。写真や用途の準備は、似顔絵の写真選びと贈り方の案内も参考にしてください。
プラスユーモアへ相談するときにも、決まったことと未定のことを、このメモで伝えられます。「花を添えられるか」「名前を入れられるか」など、気になる点を添えて、対応の可否や費用を制作についてのご相談でお確かめください。
たくさんのものを入れなくても、相手を思い浮かべて選んだ一つと、自分の言葉で書いた一言は、贈り物を考える手がかりになります。まずは三つのメモから、伝えたいことを整理してみてください。

