イラストのラフを見て、「好きな雰囲気だけれど、少し変えてほしい」と感じることがあります。どこが気になるのかをうまく言葉にできず、伝え方に迷うかもしれません。
修正希望は、専門用語を使わなくても大丈夫です。見ている案・変えたい箇所・その理由・残したいところを分けると、相談したい内容を整理できます。ここでは、イラストの確認と修正を頼むときに使えるメモの作り方をご紹介します。
まず、どの案のどこを見ているかをそろえる
いくつかの案や修正版があるときは、「昨日の画像」だけでなく、ファイル名や案の番号を添えてみてください。同じ絵について話しているつもりでも、別の版を見ていると、希望が食い違ってしまいます。
気になる場所は、「右上の花」「人物の口元」のように、絵の中で位置が分かる言葉にします。確認用画像のコピーに丸や番号を付ける方法もあります。元の画像は残し、印を付けた画像は説明用だと分かる名前にしておくと区別できます。
画像に書き込みにくい場合は、文章だけで構いません。一つの指摘に一つの箇所を対応させると、話を追いやすくなります。
「もっと明るく」に、理由を一つ添える
「明るく」「やさしく」「すっきり」といった言葉は、希望の入り口になります。ただ、その言葉だけでは、色、表情、余白のどれを変えたいのか分かりにくいことがあります。
例えば、お店のお知らせに使うイラストを想定すると、「明るくしたい」には、背景を淡い色にしたい、人物の表情を親しみやすくしたい、文字の周りを空けたい、といった方向が考えられます。これは架空の検討例で、実際の依頼や制作実績ではありません。
完成形を自分で決めきる必要はありません。「初めて見る人にも入りやすいお店だと伝えたい」「商品より背景が目に入るのが気になる」のように、使う場面と気になる理由を添えてみましょう。具体的な直し方が分からないときは、そのまま相談できます。
変えたいところと、残したいところを分ける
修正のメモには、気になる点だけでなく、気に入っている点も書いておきます。「背景は変えたいけれど、人物の表情はこのままがよい」のように分ければ、どこまで変える希望なのかを伝えられます。
次は、架空のお店のお知らせ用イラストについてのメモです。
- 見ている案:ラフA。
- 変えたい箇所:右上の飾り。商品より目立つのが気になるので、控えめにできるか相談したい。
- 残したいところ:人物の表情と、全体のやわらかい線。
- 迷っていること:背景の色。文字を置いた状態で見てから考えたい。
修正したい点が多いときは、「必ず相談したい点」と「できれば検討したい点」を分けてみてください。優先順位は制作上の決まりではなく、どの希望を大切にしたいかを共有するためのものです。
複数人で確認する場合は、意見を集めたうえで、食い違う希望を整理してから伝える方法もあります。「赤を強くしたい」と「赤を控えたい」の両方があるなら、まだ決まっていないこととして相談しましょう。
送る前に、今回の希望と確認事項をまとめる
メモができたら、案の名前、変えたい箇所と理由、残したいところが対応しているかを見直します。前に送った希望が変わった場合も、今回のメモで何を優先するかを添えると、古い指示との違いが分かります。
修正できる範囲や回数、追加費用、納期への影響は、依頼先との取り決めと制作の段階によって異なります。ラフの確認中か、清書に進んだ後かも含めて、変更に入る前に確かめましょう。「一言の修正だから無料」「すぐ直せる」と決めつける必要はありません。
まだ依頼前で、用途や希望する雰囲気から整理したい方は、イラスト制作のご依頼前のポイントも参考にしてください。プラスユーモアの制作については、お問い合わせからご相談いただけます。対応範囲や条件は、個別にお確かめください。
気になる理由がまだ曖昧でも、その迷い自体が相談の手がかりになります。変えたい点と、気に入っている点を一つずつ書くところから始めてみてください。

